維持DXとは

維持DXとは

維持DXは、建設・インフラ維持管理の実務とIT実装の間をつなぐための技術・業務改善プロジェクトです。

橋梁点検、維持管理、Excel帳票、写真、評価情報、成果品など、建設実務の中で扱われる情報を読み解き、

  • 帳票構造の解析
  • セル・図形・写真情報のマッピング
  • データ構造の設計
  • Excel / VBAによる自動化
  • AIを利用した業務整理
  • システム実装に必要な実務仕様への翻訳
  • 修正伝播や成果品整合の確認

といった領域を扱っています。

単にプログラムを書くことではなく、「この帳票・データが実務上何を意味しているのか」を整理し、ITで扱える形へ変換することを重視しています。


技術事例|福島県橋梁点検調書の構造化PoC

現在の代表的な技術事例として、福島県独自の橋梁点検Excel帳票を対象とした内部PoCを公開しています。

このPoCでは、

  • 固定セル情報
  • 写真メタ情報
  • オートシェイプで表現された評価情報
  • 径間・部材などの反復構造

を解析し、約1,900列規模の統合マスタへ構造化しました。

ポイントは、Excelから値を抜き出すことではありません。

橋梁点検実務上の意味を読み取り、帳票上の表示構造を、後段のシステム処理で扱えるデータ構造へ翻訳したことにあります。

→ 福島県橋梁点検調書を統合マスタへ変換した内部PoC

この事例を入口として、Shape座標解析、約1,900列ヘッダー生成、自治体独自様式の実務翻訳などについても技術記事を公開していきます。


建設DX・システム開発で支援できること

自治体独自様式や建設維持管理分野のシステム開発では、システムそのものを実装する前に、

「このセルは何を意味しているのか」

「この図形はどの評価を示しているのか」

「写真と評価情報を何をキーに結び付けるのか」

「同じ項目がどの単位で繰り返されているのか」

といった、建設実務側の整理が必要になることがあります。

維持DXでは、主に次のような部分を扱います。

  • 自治体独自Excel帳票の構造解析
  • 橋梁点検・維持管理業務の項目意味整理
  • セル・Shape・写真等と業務データの対応整理
  • 反復構造やキー項目の整理
  • 統合マスタ等の中間データ構造設計
  • ITエンジニア向け実装仕様への翻訳
  • 実装結果が建設実務上成立しているかの確認
  • 既存成果・既存システムを前提とした補助処理の検討

特に、IT技術だけでは判断しにくい建設実務側の意味整理と、建設実務だけでは実装しにくいデータ構造化の間をつなぐことを重視しています。


既存システムを置き換えることが目的ではありません

維持DXは、

「巨大な新システムですべてを置き換える」

ことを基本方針としていません。

実際の維持管理業務では、既存システム、Excel、PDF、CAD、写真、一覧表などが併存しています。

その中で発生する、

  • コピペ
  • 再入力
  • 写真整理
  • Excel修正
  • 様式調整
  • 修正伝播
  • 成果品間の不整合
  • 過年度成果の再利用
  • 提出前の確認作業

といった、小さいものの積み重なると負担の大きい作業摩擦を減らすことを重視しています。


無料ツール

維持DXでは、実務で使用・検証しながら作成したExcel / VBAツールの一部を無料・機能制限版として公開しています。

国交省様式を対象とした橋梁点検支援では、

  • 点検調書作成支援
  • 評価結果一覧生成
  • 旧様式から現行様式への移行
  • 成果品の整合確認

などを扱うツールを公開しています。

→ 維持DXの無料ツール一覧

ツールそのものだけでなく、どのような実務上の問題を対象にし、どのようなデータ構造・処理方法で解決しているかについても記事として公開しています。


主な対象領域

維持DXでは、現在主に次の領域を扱っています。

  • 橋梁点検
  • インフラ維持管理
  • 建設コンサルタント業務
  • 自治体独自帳票
  • Excel / VBA
  • 点検調書作成
  • 写真・評価情報整理
  • 成果品整理
  • 電子納品
  • データ構造化
  • 帳票ローカライズ
  • 建設DX
  • AIを利用した実務改善

維持DXの考え方

現場には、汎用的なIT技術だけでは解決しにくい問題があります。

一方で、実務知識だけでは、大量データの処理や自動化が難しい場面もあります。

維持DXでは、

建設実務を理解すること

と

その意味をデータ・処理・仕様へ翻訳すること

を一体として考えています。

完成したコードだけではなく、

  • どの項目を取得するのか
  • 何をキーにするのか
  • どこまで自動判定するのか
  • どこを人間が確認するのか
  • どの情報を中間データとして残すのか

といった、実装前後の設計部分も含めて扱います。


お問い合わせ

以下のようなご相談がありましたら、お問い合わせページよりご連絡ください。

  • 自治体独自帳票の解析・ローカライズ
  • 建設DXシステム開発時の実務要件整理
  • 橋梁点検・維持管理分野の技術確認
  • Excel / VBAによる業務改善
  • 既存成果・帳票のデータ構造化
  • ツールの改善要望・不具合報告
  • 維持DXとの技術連携・PoCのご相談

既存の業務やシステムを前提とした、小規模な技術検証・要件整理からご相談いただけます。